
だいたいどの世界でも「悪童」と呼ばれるような人ほど、人々から熱烈に愛されているもの。イギリスでそのスピード感あふれるプレイスタイルから「ハリケーン」の異名を持つスヌーカーの元世界チャンピオン、アレックス・ヒギンズが、7月24日、亡くなった。享年61歳だった。

2度の世界チャンピオンに輝き、スヌーカーというスポーツの発展にも寄与した反面、酒を飲み、マリファナを吸い、そしてレフリーに暴力をふるい、女性問題や借金問題を起こし、最後は健康を害して苦しんだ。近年はやせ衰え、歯を失い、ほとんど骸骨のような容貌となっていたという。

ヒギンズはベルファスト中心部のフラットに住んでいたが、携帯電話に出ないことから、遺体が発見されることとなった。天才的なスヌーカープレーヤーで、多額の賞金も稼いだが、ほとんど財産も残しておらず、咽頭ガンで苦しんでいた。

彼の友人で伝記作家のショーン・ボルー氏は「この日が来ることはみんな知っていたが、それでもやはり大きなショックだ。彼は亡くなった今でも、きっとどこかでスヌーカーをやっているだろうね」と語った。
Alex Higgins。その伝説のプレーの一部や、レフリーとの喧嘩のシーンはYouTubeで検索すれば、いくつも見ることができる。今夜は、それらを見ながら彼の冥福を祈りたい。(J)






